起立性調節障害（OD)と不登校の関係｜安城整体院

「朝なかなか起きられない」「体がだるくて学校に行けない」。
このような状況が続くと、周囲からは「怠けているのでは？」と誤解されがちです。

しかし、その背景には 起立性調節障害（OD）という体の不調 が隠れていることがあります。
不登校を考えるとき、心の問題だけでなく体の不調に目を向けることが大切です。

起立性調節障害（OD）は、自律神経の乱れにより「立ち上がったときの血圧・心拍の調整」がうまくいかなくなる状態です。

代表的な症状は

• 朝おきられない
• めまい・立ちくらみ
• 頭痛・倦怠感
• 動悸や胸の不快感
• 腹痛や吐き気

成長期のお子さんに多くみられ、不登校の背景となるケースも少なくありません。

起立性調節障害の症状は「気持ちの問題」や「やる気不足」と誤解されやすく、次のように学校生活に影響します。

• 朝おきられず、遅刻・欠席が増える

• 授業に集中できない

• 体育や部活に参加できない

• 周囲の理解が得られず孤立感を抱く

その結果、「学校に行きたいけれど体がつらくて行けない」という状態がつづき、不登校につながることがあります。

日本小児心身医学会の「小児起立性調節障害診断・治療ガイドライン」では、改善の可能性を次のように示しています。

• 軽度：適切なケアがおこなわれた場合、数ヶ月で改善するが再発の可能性あり
• 中程度（日常生活に支障あり）：1年後の回復率は約50％、2～3年後には70～80％
• 重度（不登校）：復学率は30％、社会復帰には2-3年かかることも

改善のスピードや程度には個人差があります。体の不調に加えて「学校や人間関係のストレス」が重なる場合は時間がかかることもあります。

当院では、ご家庭でできる生活改善アドバイスもお伝えしています。

• 起床・就寝時間をできるだけ一定にする
• 休日もリズムを大きく崩さない

• 不登校の背景には「心の問題」だけでなく「体の不調」がある場合がある
• 起立性調節障害によるつらさが、不登校のきっかけになっていることもある
• 自律神経を整える施術とセルフケアが、前向きな一歩につながる
• ご家庭や学校の理解・サポートがとても大切

お子さんの「学校に行きたいのに行けない」というストレスを、脳と体の両面からサポートします。どうぞ一度ご相談ください。