神経とは、体の内外から送られてきた情報を処理して、各所に指令を伝えるネットワークのことです。
神経は、中枢神経と末梢神経に分類されます。
内臓をコントロールする自律神経(交感神経・副交感神経)
運動をコントロールする体性神経(感覚神経・運動神経)
体温・血圧・血糖値などは年中一定に保たれています
心臓の動きや消化活動などを意識して止めることはできません
交感神経は、昼間はたらく活動の神経。
興奮、緊張、闘争など危機に直面したときにはたらきます。
副交感神経は夜間にはたらく休息の神経。
リラックス感をもたらし、消化吸収を助けます。
この2つの神経がシーソーのようにバランスをとり合って健康を保っています。
私たちの体温・血圧・血糖値などは年中一定に保たれています。
これは、ホメオスタシス(体内環境の安定維持)とよばれる形状記憶の情報が私たちの脳にプログラミングされているからで、それによって体外環境に影響されず生命が維持されています。
ですが、過度のストレスや長期におよぶストレスによって、交感神経の過重労働がつづくと、心のはたらきに影響をおよぼすセロトニン・ノルアドレナリン・ドーパミンなどの神経伝達物質の分泌に異常をきたし、ホメオスタシスが崩れてしまいます。
セロトニン | ノルアドレナリン | ドーパミン | |
不足 | うつ病、不安障害、不眠症 | うつ病、やる気や集中力の低下 | 無気力、引きこもり、パーキンソン病 |
過剰 | セロトニン症候群 | パニック障害、自律神経失調症 | 依存症、衝動買い、チック症、統合失調症 |
その結果、体内の環境を一定に保てなくなるため、心身にさまざまな不調があらわれます。
これが、自律神経失調症です。
自律神経が関係している症状
高/低血圧、動悸、頭痛、首の痛み、肩こり、腰痛、めまい、耳鳴り、胃痛、下痢、便秘、息苦しい、食欲不振、光がまぶしい、不眠、不妊、うつ、月経痛/不順、PMS、イライラ、不安、落ち込み、無気力など
自律神経が乱れる原因は、心のストレスだけではなく様々あります。
人間関係、真面目、責任、緊張、環境の変化、繊細気質(HSP)など
体のゆがみ、不良姿勢、痛み・痒み、重労働、運動不足、睡眠不足など
ウイルス、細菌、花粉、ほこり、たばこ、食品添加物、薬剤など
気圧、気温、湿度、光、音、臭いなど
参考文献
『図解ワンポイント生理学』著者 片野由美/内田勝男 サイオ出版
『イラスト&図解 知識ゼロでも楽しく読める! 自律神経のしくみ』監修 荒木信夫 西東社
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