自律神経失調症 症例　安城市在住 40代女性 主婦（パート）のケース

８か月前に、家族の生活環境の変化にパート先の人間関係によるストレスが加わり、首痛/肩こりの悪化・吐き気・下痢・不眠を発症し、家事やパート仕事が思うようにできなくなる。

内科や婦人科に受診したが胃薬や精神安定剤の処方以外に何も指導や指示がなく、将来に不安を感じ相談した知人の紹介で来院された。

発症から時間が経過し少しずつ今の生活に慣れてきたことや、パート先の環境も変わってきたことで、徐々に精神的には落ちついてきている様子。

頭蓋骨のゆがみによる脳脊髄液の循環不全、首の運動制限と運動痛、腰に自覚症状はなかったが骨盤にゆがみなど構造面の問題が認められた。

まずは首痛/肩こりなどの症状に焦点をあて、肉体面の調整をとおして自律神経の調整をおこない、精神面の安定をはかる施術プランで同意を得る。

水分補給と足組みの習慣を見直すよう指導した。

【初回～２回目】（週に1回のペース）

首痛/肩こりは軽減。帰宅後、60分程ぐっすり眠れた。雨の日は体調崩したが、晴れの日は好調を保てたことが自信となり、パートの時間もこれまでより少し延ばすことができた。

【3回目～4回目】（週に1回のペース）

施術後2日くらいは体のだるさがでるが、その後は回復し良好。軽い頭痛は残るが、立ちくらみ・めまい・下痢はなくなった。雨の日でも大きな体調の崩れはなく、薬は朝だけ飲んでいる。パート先で「最近、明るくなった」といわれたと嬉しそうに話される。

【5回目～9回目】（10日に1回のペース）

雨天の影響は受けなくなる。薬を飲む回数も減り週に２回くらい。パートが忙しかったり勤務時間が長引いたりして疲れがたまると、全身の倦怠感や食欲低下など一時的に体調を崩すことはある。

現在は2～3週間に1回のペースで、疲労回復と気分転換を目的としたストレッチをおこないながら安定した体調維持が管理できている。体調を崩してから行けていない家族旅行を目標に体力増強に励んでいる。

病院で「ストレスが原因だから仕方がない」と薬だけの処方で突き放され、将来を悲観されていたが、初回施術後の身体の変化に希望を見いだされたのか、会計時のニコニコした顔がとても印象に残っている。

これまで家族やパート先の人たちに迷惑をかけた分をとり戻そうと、ついつい頑張ってしまう人柄ゆえに再発しないよう十分なリハビリ期間と見守り支援が必要だと考える。