自律神経は、脳（脳幹）と脊髄からできています。

脳と脊髄は、硬膜・くも膜・軟膜の3層からなる髄膜という袋のなかに入っています。くも膜と軟膜の間にあるくも膜下腔という隙間には、無色透明の脳脊髄液が満たされ、脳と脊髄が浮かんでいます。

脳脊髄液の成分は、タンパク質や糖などを含む弱アルカリ性でリンパ液と同じです。

脳脊髄液は、頭蓋骨から背骨を通って仙骨までを循環していて、その量と圧は一定に保たれています。

• 脳脊髄液量：125～130 ml
• 脳脊髄液圧：50~180 mmH2O

たえず循環しながら産生と吸収をくり返し、1日に3～4回入れ替わるといわれています。

• 脳と脊髄を衝撃から守る
• 脳と脊髄への栄養補給
• 脳と脊髄からの老廃物の処理

脳脊髄液圧は、呼吸や心拍によって10~15 mmH2O変動するとされています。

その他にも頭蓋骨のゆがみ・身体のゆがみ・猫背・スポーツ/転倒/交通事故による外力・出産・片噛み・噛みしめ・歯ぎしり・楽器演奏など、ちょっとした日常生活における動作からも循環不良をおこします。

原因がはっきりしないケースも珍しくありません。

自律神経やホルモンのバランスに影響をおよぼしますので、身体全体のはたらきが低下します。

主な症状は、頭痛・首の痛み・肩こり・腰痛・関節痛・めまい・吐き気・耳鳴り・倦怠感・疲労感・気分障害などです。

脳脊髄液の流れの改善で期待できること

• 自律神経やホルモンのバランスが整う
• 関節のしなやかさや筋肉の柔軟性がもどる
• 内臓のはたらきが活発になる

近年、交通事故によるむち打ち症の後遺症として、外傷によって傷ついた硬膜から脳脊髄液がもれだす脳脊髄液減少症が注目されています。

平成１９年には、厚生労働省から科学研究費の補助をうけた「脳脊髄液減少症の診断・治療法の確立に関する研究班」により画像診断基準が公表されました。

＜治療法＞

1. 保存的治療：2週間くらいのベッドでの安静と十分な水分補給で、90％が自然に治るともいわれています。
2. ブラッドパッチ治療：患者自身の血液を脳脊髄液がもれている辺りに注入し、その血液がもれているところで固まり、もれを止める方法です。

1～複数回の注入で70％の人が良くなりますが、30％の人は改善しなかったという報告があります。

初回：8,000円

2回目から：6,000円

※別途消費税はいただきません

初回は、カウンセリングや検査に時間をかけるため、加算させていただいております。