金縛りは自律神経失調症ですか？

実は私、金縛りの経験が一度だけあります。

夜中にふと目が覚めると、何者かに押さえつけられていて、まったく身動きがとれなかったのです。

何がおこっているのか？さっぱり理解できず、頭はパニックに陥りました。

私を押さえつけている何者かを確認しようと、おそるおそる目を上にむけると、そこには元横綱の朝青龍が鬼の形相で私を睨みつけていました。

私と朝青龍は知り合いでも何でもないので、「これは夢だ」と冷静に判断できましたし、ほどなくして体も動かせるようになりました。

もし、押さえつけていたのが朝青龍ではなくて落ち武者だったら、もっと激しくパニックに陥っていたでしょう。

金縛りは霊のしわざ？いいえ、疲労時におこる自律神経の失調症状のひとつです。

私たちの脳は、3つの点を見ると人間の顔だと瞬間的に自動認識するようできています。

これを「シュミラクラ現象」といいます。

私たちの脳は、自分の身をまもるため、相手の顔の表情から安全か？危険か？をいち早く察知するようプログラミングされているからです。

心霊現象の多くは、この「シュミラクラ現象」による思い込みだと考えられています。

怖いという思いが強いほど心霊現象を引き寄せてしまうのでしょう。

スイスのチューリヒ大学病院の神経心理学者ブルッガー氏の研究によると、超常現象を体験したと思い込む人の多くが創造的直観的にはたらく右脳優位派だそうです。

人間に備わっている顔認識能力が過剰に反応することで、人がいなくても、そこに人のような何かを探してしまう「代理検出装置」のはたらきが、右脳優位派のほうが強いと考えられているのです。

つまり、直感的に捉えた何かを映像化する力が秀でているのでしょう。

恐怖心が自律神経失調症を悪化させたり、回復を遅らせることがあります。

どうか、ご注意ください。